6月11日は大瀛(だいえい)和上の御命日です。
大瀛和上とは、江戸時代に起こった浄土真宗本願寺派の歴史上最大の法論「三業惑乱(さんごうわくらん)」でご活躍くださった学僧です。
三業惑乱とは、学林(本願寺の僧侶修学機関)と在野の学僧との間で「三業安心(さんごうあんじん|身・口・意の三業で阿弥陀如来に救いを求めなければいけないという間違った理解)」をめぐった教学論争です。
大瀛和上のお墓は築地本願寺の境内にあり、毎年6月11日には墓前で御祥月法要が営まれています。
三業惑乱以降、宗意安心(しゅういあんじん|浄土真宗の信心)について精密な研究が進みました。
大瀛和上は浄土真宗のご法義の枠組みを改めてお示しくださった、私たちにとって大切な和上のおひとりです。