浄土真宗本願寺派には儀式の流れや本堂の荘厳(しょうごん|かざり)、着用する衣などを細かく定めた「法式規範(ほっしききはん)」というルールがあります。
私たち僧侶はこのルールに則って、日ごろの法要を執り行います。
履く物まで定められています。
外出するときは「草履(ぞうり)」を履きます。
私は「雪駄(せった)」と呼んでいましたが、ルール上は「草履」と呼ぶのが正しいようです。
今まで履いていた草履が古くなってきたので「スニーカーみたいに歩きやすくて、靴底(アウトソール)がすり減っても交換できる草履はないかな」と探していたら、見つけました。
日本の伝統技術と現代の最新技術の融合、雪駄とスニーカーを掛け合わせた全く新しい履物です。
雪駄とスニーカーが融合することで、ジーンズなどのカジュアルファッションから、最先端シューズとしてモードファッションまでマッチするデザインを実現。
日本人は明治維新により西洋文化を受け入れ、日本古来の草履や下駄、雪駄に代わり、靴履きの文化となりました。雪駄の魅力的な機能性を、現代の街に溶け込むデザインに落とし込みました。
良さそうですが、なかなかの高級品……保留とします。
ちなみに法式規範には草履の色指定はないので、真っ黒や真っ白をの草履を履いても問題はないようです。