浄土真宗は「浄土に生まれる」ということ……つまり「浄土往生」を説きます。
さらに「臨終一念の夕、大般涅槃を超証す」とあるように「往生即成仏」のご法義です。
しかし、仏教では一般的に「浄土」は環境がよくて修行するのに適しており、行が後退する心配のない世界だからこそ、行者は浄土を願生するのだといいます。
つまり「浄土に生まれる」⇒「環境のいい浄土で修行する」⇒「仏に成る」というプロセスを辿るのです。
この話を聞くと、人間は何かを成し遂げようとするときには「本人の素質」よりも「どのような環境に身を置くのか」が大切なのかも……と思います。