人間関係1

仲の良い地元の友人と食事に出掛けました。
店を探していると、ばったりと友人の会社の後輩と遭遇。3人で食事をすることに。


私は友人の後輩とは初対面でしたが、歯に絹を着せぬサッパリとした印象を受けました。
同時に先輩である友人はそんな彼に手を焼いているようにも見えます。
会話の流れの中で、友人が後輩を諭します。


「後輩くん、君はどうして◯◯さんに反抗的な態度を取るの?」

「えっ?そんなつもりはありませんが……ただ、嫌なことは嫌と言わないと失礼だと思います」

「どういうこと?」

「だって、本当は嫌なのに、相手が上司だからっておべっかを使うのは嘘つきじゃないですか」

「でも職場の関係があってこその仕事なんだから、そこは先輩に気を遣わないと……」

「後輩というだけで本音を押し殺さないといけない理由になるんですか?僕は相手が誰であっても正直に向き合いたいんです」


私は蚊帳の外でありましたが、見ていて面白いやり取りでした。

「空気を読む」「顔色をうかがう」「配慮する」ということは美徳とされています。
時には自分の気持ちを抑えて笑顔を取り繕わなければいけないことも。
みんながやりたい放題で自我を通せば、大変なことになるのは想像に難いです。


その反面で、本当は我慢したくないのに我慢している時点で思いやりは成立しないという視点も分かります。
会社をはじめとして人と人とが関わる組織の中では歓迎されませんが、誠実といえば誠実なのかも知れません。ワガママといえばそれまでですが。


結局のところ人の数だけ正義があると考えれば、人間関係の考え方や接し方に「好き・嫌い」はあっても、「良い・悪い」や「正しい・間違い」は言えないように思います。

と、簡単に割り切れれば楽なのですが。

合掌

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2017年11月16日