会読1

仏教の教えを伝え広めるためにまず大切なことは、自分自身が教えを聞いて学び、喜ぶことであるといわれます。


今日は先輩が主催している「会読(かいどく)勉強会」に参加しました。


仏教では、問う側と答える側に分かれ、問答形式で教えの理解を深めることを「論議(ろんぎ)」といいます。
古くはインドの仏典に論式の規定が見られ、中国では東晋の時代(317-420年)に支遁(しとん)というお坊さんが、『維摩経(ゆいまきょう)』の講義の際に論議の方式を用いたのが始まりとされます。
以降、さまざまなお寺へ広まり、日本でも652年に宮中で初めて『無量寿経(むりょうじゅきょう)』の論議が行われます。会読はその発展系のひとつと考えられています。(参考『世界大百科事典』)


典儀(てんぎ)という話の流れを整理する司会の元で、1対1での問答を繰り返して教義を説き明かしていきます。ある程度の区切りがついたら次のペアに。

お互いに言葉を交わし、教えの細かい部分を確認。相手との対話を通じ、自らの考えが客観視され、自分が何が分かっていないのかが明らかになります。

7月には、京都で全国から集まった僧侶たちで会読をする機会があります。
東京から参加する僧侶はとても少ないので、夏に向けて場数を踏む貴重な機会でした。

合掌

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2017年03月09日