ひき逃げ

先輩僧侶と一緒にいるときに、学生時代の友だちから電話がかかってきました。

「さっき運転中のA(同級生)と電話してたらいきなり大きな音がして切れた。不審に思って何度もかけ直したが繋がらない。で、気になってネットを見てたら高速道路でひき逃げ事件があったらしい。あいつ、もしかしてひき逃げか事故を起こしたんじゃ……君はAと仲良くての彼の家(巣鴨)も近いし、ちょっと行って確認してくれない?」

出先で先輩と一緒だったのと、あまりにも突拍子もない話だったのとで断ったのですが、しばらくして再びかかってきます。

「さらに調べたら、Aが運転していた場所と事故現場が近いようだ。まだ電話が繋がらないし、本当に不安だ。確認してきて欲しい」

何度も真剣に言われたので、さすがにこっちも心配になり、先輩僧侶たちと別れ、Aの家まで確認しに行くことにしました。

家に到着してインターホンを押します。

ピンポーン

「はーい」

Aは家にいました。

友だちの早とちりか……と思いきや、


あとでネットを見たら、事故の記事あがっていて驚きました。

加害者or被害者が知り合いのAじゃなくて良かった……と思ってしまいますが、亡くなっている方がいることを考えると「良かった」とは不適切でしょう。

自分を中心に近い人とそうでない人では、自分にとって価値が変わってしまうのもまた煩悩の深さを感じます。

合掌

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2017年04月24日