パワポ

急遽、都内のお寺へ法話講師として出講することになりました。


今回はパソコンとプロジェクターを使って法話をしました。


スクリーンを準備するのは大変なので、会場のホワイトボードや黒板に映写します。


落語家や講談師のように、僧侶も話術だけで勝負ができればそれに越したことはありませんが……自分は人前で話すのが得意ではないので、板書の延長として試行錯誤中です。


個人的にパワーポイントの作成や写真撮影などが苦手ではないので、法話の幅が広がったようにも思います。


たとえば「二河白道」のようにイメージを共有することが重要な法話は、言葉だけだと話し手の表現力と聞き手の想像力に委ねられる部分が大きいです。


しかし動画やスライドを用いることで、かなり高い解像度で善導大師の言葉を味わうことができるため、最近はチャレンジするようになりました。


よく考えれば古来から「絵とき法話」があるので、そこまで目新しいことでもありません。そもそもスライドを使って法話をする人は10年前からいますね。


パソコンを使ったからといって浄土真宗のご法義が伝わりやすくなるとは思わないのですが、自分には補助的な手段として役に立っています。


余談ですが「二河白道」そのものは大変有り難い譬喩なのですが、個人的な味わいとして絵画にしたときに西の岸の人(阿弥陀如来)と旅人(私)の間に距離があることに違和感があります。


なので、このように「阿弥陀如来は遠くから呼んでいるのではなく、いま私のところにまで来て喚んでくださっている」という視覚表現ができるのは、パソコンならではですね。


他にも先日ご紹介した水木しげるさんの描いた「ニ河白道図」なども法話の中に差し挟むことができます。


まだまだ模索中です。

前の投稿

次の投稿

ブログ一覧

2025年04月16日