職業病

以前、コンビニで買い物をしていたら、店員の「ありがとうございました」に呼応して、一緒にいた知人も「ありがとうございました」と声を出していました。


知人は自身の父親が経営するレストランの厨房で働いています。
毎日、ホールから聞こえるウェイターの「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」に重ねて声を出しているので、「コンビニ店員につられて思わず言ってしまった……」と恥ずかしそうに話します。


職業病という言葉があるくらいですから、仕事の振る舞いがプライベートで顕現することは珍しくないのかもしれません。


例えば私もお寺の門をくぐるときや、本堂をはじめとしたご本尊のある部屋への入退室の際には一礼をします。(僧侶限定の作法ではありませんが)


その影響もあって、普通のお店に入店したときにも、ボーッとしていると稀に一礼をしそうになってしまうことがあります。


少し角度は変わりますが、京都・西本願寺で勉強をしていたときに、下宿先のマンションのエレベーターに乗ろうとしたところ、中から真っ赤なドレスを着た女性が出てきて驚いたことがあります。

よくよく見ると、その女性は顔見知りの僧侶でした。

「普段、真っ黒な法衣しか着ないから、その反動で私服がどんどん派手になっている」と理由を教えてくれました。


僧侶ならでは……という話は他にも多くあります。

合掌

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2020年06月24日