死亡月

「この時期になるとお通夜やお葬式で忙しいですよね」

最近よく言われます。「寒くなると亡くなる人が増える」……、実際はどうなんでしょうか。

死亡数(2000年~2010年の月別計)〈All About「1月に人口が減るのはなぜ!?出生と死亡の不思議」より〉

厚生労働省人口動態統計月報(概数)をグラフにすると、やはり冬の方が圧倒的に人が亡くなっていることが分かります。


その理由について、こういう記事を目にしました。

「冬は内科の繁忙期。風邪やインフルエンザ、呼吸器疾患などを訴えて受診する人が増えてきます。それに年末にかけて飲食の機会が増えるので、暴飲暴食による胃痛を訴える人も多い。糖尿病や痛風の悪化も考えられます」

「冬は寒さの影響で、血圧が高くなり、それによる症状を訴える人も増えるのですが、高血圧は、心筋梗塞などの心疾患の危険因子のひとつ。また、寒暖差などによって引き起こされる血圧の急な変動も血管や心臓に負担をかけ、突然死にもつながりかねません。これらは冬に最も注意すべき病気といえます」

「薬をきちんとのんでいたとしても、冬場は血圧が相対的に高くなり、血圧の変動がより大きくなってしまう。これが目に見えないところにある、冬の病気の怖さなのです」

寒さによって体を動かすのがおっくうになり、うつや睡眠障害などの原因になることも。〈NEWSポストセブン 「1年のうち12~2月に死亡数が急激に上昇 その理由を医師解説」抜粋〉

人間は生まれた以上、誰もが死んでいかねばなりません。さらに言えば、それがいつ・どこで・どんな形になるかも選べません。
しかし、冬の季節はその縁が増えるという客観的事実はあるようです。

合掌

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2018年01月23日