布教使課程(ふきょうしかてい)同期の結婚式のため、飛行機で九州へ向かいました。
布教使課程とは、浄土真宗本願寺派の主催する僧侶向け研修の1つです。主に人前で仏法を伝える「布教」について学ぶ場で、「説教・説法の専門研修(学校)」と言えば分かりやすいかも知れません。
京都・西本願寺の門前の「伝道院」という施設で開講されます。
▲伝道院外観。築地本願寺と同じ伊東忠太による建築
併設されている寮に住み込み、150日間を朝から晩まで仏法漬けで過ごします。稱名寺の副住職も、2013年4月から9月までここで勉強をさせていただきました。
寮の定員もあるので、毎年の生徒の数は40名程度。生活班が5つに分けられていて、今回は私の所属していた班の班長の結婚式でした。
班長は福岡県のお寺の長男ということで、今回は福岡県・小倉のホテルでの披露宴。
お寺の人の披露宴では、
雅楽の生演奏で新郎新婦が入場したり、
新郎の和装がお坊さんの衣姿だったり、媒酌人もお坊さんだったりと特色があります。
私のテーブルで一緒だったのは、新郎と同じく150日間を共に過ごしたメンバー。
同じ苦労を共にした仲間同士ということもあり、昔話に花を咲かせていたらあっという間に披露宴が終わっていました。
京都には全国からお寺の子どもが勉強へ集まります。
そしてそれが終われば、ほとんどが自分のお寺へと帰ります。
一度戻ると、なかなかお寺を離れられないため、こうしてみんなで集まれる機会は少ないです。
新郎新婦のご縁が結ばれることを通じて、多くのご縁が生まれるのだと感じました。
合掌