新幹線

昨日に引き続き、山口県長門市にて「俵山研鑽会」に出席。


この勉強会では以前お伝えした会読もします。トップバッターだったので凄く緊張しましたが、いつも仲良くしてくださる先輩がパートナーだったため、なんとか終えることができました。

次の日まで参加したかったのですが、自分の主催する勉強会があるので東京へ帰ることに。同じく車で自宅まで帰られる先輩がいらっしゃったので、新山口駅までご一緒させていただきました。


新幹線に乗る前に、西本願寺の山口出張所である「山口別院」へ参拝。


そして4時間30分の長旅の始まりです。


大きな乗り物という意味で大仏教(だいじょうぶっきょう)とか、一切の衆生をひとしくさとりに運ぶことのできる唯一の乗り物という意味で誓願一仏(せいがんいちぶつじょう)とか、仏教の教えが乗り物に譬えられることがあります。
仏さまの教えは、衆生を迷いの此岸(しがん)から悟りの彼岸(ひがん)に乗せて運ぶ乗り物であるという考えからだそうです。〈『岩波仏教辞典』より〉


男性でも女性でも、老人でも子どもでも、健康な人でも病気の人でも同じように乗せて運ぶことができる新幹線という乗り物は、全てのものを抱きとっていく阿弥陀如来のようですね……という法話を聞いたことがあります。といっても、運賃を払わない人は乗ることができないのですが。

今回、私は終点の東京駅まで乗りますので、私が起きていても寝ていても間違いなく目的の駅に到着するという点も、摂め取ったものを間違いなくお浄土へと連れ帰る阿弥陀如来のようですね……という法話も聞いたことがあります。


そんなことを考えていたら、いきなり電車が止まりました。どうやら電線が断線してしまったようです。


「大変なことになりましたね……」と、隣に座っている人と雑談しながら新大阪駅で待ち続けること数時間。いつの間にか日付が変わってしまいました。


作業が進むと電気系統の安全のために新幹線内も暗くなります。空調も止まって暑い……。


その後、ようやく発車したものの東京に到着したのは午前3時45分。9時間も掛かってしまいました。


ちなみに2時間以上の遅れが出た場合は、特急料金が返ってくると駅員さんから説明があったので窓口へ。


本当に返ってきました。安く済んだとはいえ、時間通りに着くのとどっちが良かったのでしょうか……。

合掌

前の投稿

次の投稿

2017年06月21日