北海道での布教を終えて、飛行機で大阪へ。
東京のお盆は7月につとまることが多いため、8月のお盆の時期は特に忙しいということはありません。(あくまで私の場合の話です)
しかし全国的に8月はお盆で大忙しのお寺ばかり。東京の若いお坊さん仲間の話を聞くと、8月のお盆の時期はよそのお盆参りのお手伝いに行くことが多いようです。
例に漏れず、私も武者修行(?)も兼ねて他の地域のお手伝いに行くことにしています。
各家庭のお仏壇を回ってお経をあげるのですが、東京では……というか稱名寺ではご門徒さんの家に入っておつとめをすることが少ないので、貴重な経験を重ねる場になっています。
私がお世話になっているのは、大阪市内の南側にある住之江区のお寺。先輩僧侶の紹介で手伝うようになって6年目になります。
坊守さんお手製のお参り用の地図を片手におつとめをします。お寺から離れた地域は住職や副住職が担当するので、私は近場を任せられています。
ただ、家庭を回るといってもその数は5件や10件ではないため、朝から走りっぱなしです。
しかも移動手段はなんと自転車。衣を着用して自転車に乗るなんて……と最初は抵抗がありましたが、普段からご門徒さん宅でのお参りが多い大阪では、スクーターや自転車で移動するお坊さんは珍しくないそうです。なかなかのカルチャーショックでした。
こんな大変なことを毎年やっているなんて、大阪のお坊さんには頭が下がります。
合掌