帰り道

今日も築地本願寺へ。基本的に自転車で通うようにしています。

自転車移動の醍醐味の1つは、いろいろな風景が楽しめるところではないでしょうか。


築地本願寺を出発し、


歌舞伎座を通り過ぎ、


銀座の街灯に照らされながら、


丸ノ内のイルミネーションに包まれ、


東京駅を眺めつつ、


大手町の高層ビル群に見下ろされ、


皇居の内濠をランナーと併走し、


武道館の前を横切って、


称名寺とご縁のある田安門をくぐり抜け、


靖国神社の参道を通り、


神楽坂を駆け上がり、


神田川を渡ると、


お寺に到着。

所要時間は20~25分ですが、景色が次々と変わっていくので、あっという間です。

毎日の通勤や移動が、ただの“手段”で終わってしまうことはもったいないように感じます。手段は、結果を得て終わってしまえば、必要がなく意味のなくなることがほとんどです。
そこに何か意味が生まれれば、とても有意義なものとなるのではないでしょうか。

人生も同じです。「何のために生きているのか」という問いに、「家族のために生きている」「仕事のために生きている」「お金のために生きている」と答える人がいます。目的を持つことは大切かも知れませんが、人生を手段としてしまうことは寂しいことです。
自分の外にある目的のためだけにしか人生の意味が見いだせないということは、目的を失った時や達成できなかった時に人生そのものが否定されることになります。

今のありのままの自分が、そのまま人生の目的となるような生き方を恵まれる世界。仏法で説かれるのは、そんな世界です。

合掌

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2017年02月16日