絵心

そろそろ寺報(春彼岸号)の発送が近づき、校正作業もクライマックスです。
印刷会社と細かいやり取りをしながら、ようやく原稿が完成しました。


午後からも築地本願寺新報の会議で校正・編集作業。次号は新年度ということで、新しい連載も始まります。

注目の新連載は漫画です。美大出身のお寺のお嬢さんが書くイラストに心が温まります。

私は絵心がないので、絵が上手な人を見るといつも羨ましく思います。

▲アメトーーク「絵心ない芸人」より

絵心がなくても生きていくことに不便はしません。
しかし、美しい字を書くにはデッサン力が必要ですし、ちょっとしたイラストが書けたらお寺の発行物の表情も豊かになるでしょう。
人前で話をする時に板書で絵が描けたら、もっと表現の幅が広がるのではと考えたりもします。

ないものをねだりをしても仕方がありませんが、そんなことを美大出身の友人に話していました。

「ドット絵なら絵心あんまり関係ないよ」

ドット絵とは、昔のゲームなどでよく見られた点(ドット)で書かれた絵です。

 

「いや、こんなの素人にはできないよ」

「そうでもないよ。通勤時間や空き時間にスマートフォンのアプリで作ってるんだけど、ルールが分かれば簡単だよ」

言われるがままに、アプリをダウンロードします。その後、ルールやコツを聞きましたが、基本的にはトライ&エラーの繰り返し。自分がしっくりくる形になるまで何度もやり直すという、何の訳にも立たない根性論でした。


その日から電車の中や待ち時間など、暇を見つけてはポチポチといじっていました。

そして月日は流れ……

ようやく完成しました。このお坊さんは自分をモデルにした……訳ではありません。

大したクオリティではありませんが、時間を掛けて手作りしただけあって、達成感はそれなりにありました。
早速、友人にも報告です。

「初めての割にはよく出来てるね!……で、それ何に使うの?」

そういえば使い道を何も考えてませんでした……。

合掌

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2017年03月07日