距離

僧侶は人前で話す機会が多いです。


相手に言葉が届きやすくするためにはどうすればいいのか……ということのヒントを得るために、噺家や芸人さんが舞台に立つときの心構えやテクニックを参考にすることがあります。


以前、とある漫才師の方が「ソーシャルディスタンスによって、笑いにくい状況が生まれている」とラジオで話していました。

「人は社会性の生き物である。笑うときも周囲が笑っていると安心して一緒に笑うことができる。だから、テレビは笑い声を編集で足している。漫才を見て笑うときも、周囲の人と一緒に笑って安心をする。しかし、現在は声を出して笑うことが難しい状況そのものに加え、隣の観客と離れているので安心して笑うことができない」


確かにお寺の法座もソーシャルディスタンスが多いので、もしかしたら緩衝材的に用いる笑い話にも影響が出ているのかもしれません。

仮にそうだったとしても特に何も対処法はありませんが。

合掌

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2020年11月22日