御文章拝読

御文章は、書いてある言葉を淡々と読むのではなく、一定のルールに従って朗々と拝読します。


①大切(おおぎり)②中切(なかぎり)③高切(たかぎり)という3つの拝読法があります。


実際に聞いてもらうとよく分かるのではないでしょうか。


『御文章』は代表者が拝読して、周りの皆で聴く……というスタイルであるため、広い場所で多くの人が聞き取りやすいように、こうした拝読法が生まれたのではないでしょうか。


聞きやすくするためには、他にも幾つかの隠しテクニックがあるそうです。私が習ったのは次の通りです。

・拝読の際は原文の句読点と文節を意識する。元の文章を何度も素読みすると良い。

・「大切」やその前の「引」の長さは、文章(原文)の「、」「。」(句読点)によって長さを変える。
「、」に当たる部分の「引」「大切」は軽め、「。」に当たる部分の「引」「大切」は重めにする。

・内容が大切なところはテンポを少し落とす。併せて、その直前の「大切」なども重めにする。緩急をつける。


勤式は基本的に口伝です。同じ御文章であっても、人によって拝読法や雰囲気は大きく違います。最終的には個人の感性次第です。

合掌

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2020年10月05日