東仏

「浄土真宗青年僧侶連絡協議会 全国大会」の2日目ということで朝から築地本願寺へ。


研修後、お世話になっている先輩僧侶のお話を拝聴し、

▲築地本願寺・聞法ホールにて

東京青年僧侶会の会議に出席。3月27日(月)に築地本願寺の本堂で開催されるイベントについて、話し合いました。


夕方からは東京仏教学院で講義を聴講。


東京仏教学院(略称:東仏 とうぶつ)とは、築地本願寺内にある仏教(特に浄土真宗)の専門学校です。平日の18:00~21:00に開講しており、主に首都圏のお寺の子どもであったり、地方から上京しているお寺関係の人であったり、単純に仏教の勉強をしたい人が集まっています。
本科(基礎編:20名前後)と研究科(応用編:5名前後)の2クラスがあり、稱名寺の副住職もそれぞれ2010年度・2014年度に在籍していました。
ちなみにこの学校が舞台になった『月をさす指』という漫画もあります。


卒業してからは数少ない東京での学びの場として、研究科の授業を聴講するようにしています。

浄土真宗では勉強をしたら救われるとか、位が上がるとか、悟りに近づけるという特典はありません。すると、どうして勉強なんかするのか。私の場合は理由が2つあります。

1つは仏教以外の勉強や雅楽の演奏、イベントの企画やボランティア活動などは、私が頑張らなくてもその道のプロがいるので、自分が出来ない時はいくらでもお願いすることができます。
しかし、仏教に関しては他の人に頼む訳にはいかないので、自分で地道にやるしかありません。
そういう意味では、お坊さんは一生勉強から逃げることができないということです。

といっても、最低限の知識があれば別に細かいところは勉強しなくても、お寺での活動にはあまり支障がないというのが現実です。
例えば、車も運転するだけなら、車のエンジンの作りや中身なんて知らなくても構わないです。
でも、たまーに車の仕組みや構造に凄く詳しい人がいます。完全に趣味の世界です。
好き好んで勉強してるお坊さんは、それに似てるかも知れません。
つまり、2つめの理由は好きだからということです。趣味です。

でも趣味で勉強をするようになるなんて、昔の勉強嫌いな自分からは想像もつきませんでした。
私の知らない私に育てられていくというのも、仏教の面白さの一つなのかも知れません。

合掌

前の投稿

次の投稿

 

2017年02月10日