今日は前住職と前坊守(ぼうもり:住職の配偶者)と前々坊守の法事が稱名寺にておつとめされました。
今回は親戚や近いご縁の方とだけ執り行うことに。
前住職はインド哲学を学んでいたので、おつとめは親鸞聖人が尊敬されていた七高僧の第1祖である南インド出身の龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)『十二礼(じゅうにらい)』と、
第2祖である北インド出身の天親菩薩(てんじんぼさつ)『願生偈(がんしょうげ)』にしました。
『願生偈(がんしょうげ)』は昭和9年以降、本願寺派(西)では勤行に依用しなくなったそうです。そのため、本願寺派には『願生偈』のおつとめ用の本がありません。勉強にもなるので、自分で経本を作ることにしました。ちなみに大谷派(東)では現在でも用います。
「三経一論(さんぎょういちろん)」という言葉もあるように、とても大切なお聖教なので、もっと読まれるべき偈文ではないでしょうか。
今回はご先祖さまを偲ぶことをご縁に、謹んで読誦させていただきました。
さらに、お寺の法要で楽を献納する機会は滅多にないので、ここぞとばかりに演奏。
先日の山口もそうでしたが、しばらく雅楽から離れていたので技術が著しく低下していて悲しくなりました……。
法事のあとは皆さんとお食事からの銀座サロンへ。
今回のゲスト講師は阿部信幾先生です。
銀座でも飾ることのなく真っ直ぐとご法義を語る姿を見て、
「僧侶とはかくあるべき」
と叱咤激励を受けように感じました。
合掌