昨日の研修会でご講義を頂戴した紫藤先生のご法話を聞きに、埼玉県のお寺へお邪魔いたしました。
今回は、親鸞聖人から数えて8代目の蓮如上人の言葉を中心にお話が進められました。そのなかでお仏壇について触れられたお話をご紹介いたします。
お仏壇によく似ているものは“ゴミ箱”です。部屋にゴミ箱がないと困ります。ゴミが溜まってしまうから。
でもゴミっていうのは目に見えるものばかりではありません。胸の中や心にも溜まっていくものです。仏さまは私たちの、目には見えない心のゴミをただただ黙って受け止めてくださいます。
お仏壇がある家庭では、見えないゴミをお仏壇で8割くらい捨てていました。亭主の悪口をつらつらと述べながら……そして残りの2割を実際に亭主に投げつけていたものです。亭主も同じです。お嫁さんの悪口の8割はお仏壇で捨てて、あとの2割を直接ぶつける。
しかし、近頃はお仏壇がなくなって、心のゴミを捨てるところがなくなりました。お互いにいきなり10割のゴミをぶつける……。
最近では離婚が増えているといいますが、それはお仏壇が減っているからだと私は密かに思っております。
仏教の話は難しい話というイメージがあるかも知れませんが、とても分かりやすく身近な話題でお話しくださるので、あっという間に時間が過ぎていきました。
私自身が仏法を聞くことはもちろんのこと、今後のお寺でのお話に活かせるよう努めます。
合掌