今日はようやく寺報を発送することができました。春のお彼岸号にも関わらず、お彼岸の前日か初日に届くことになりそうです。すみませんでした。
腕時計について少し触れた記事を見た後輩から、
「右腕に時計してるってことは、左利きなんですか?」
と尋ねられました。
私自身もあまり記憶にありませんが、どうやら昔は左利きだったそうです。
お坊さんは筆を持つことが多いので、早いうちに右利きにしたと親から聞いたことがあります。
しかし、未だに左利きだった時の名残があるようで、ボールを投げる時は左手の方が投げやすいです。ハサミも未だに左利き用の方が切りやすく、駅でsuicaをタッチする時に隣の改札にタッチしてしまったこともあります。
関係あるのか知りませんが、ボールを蹴る時も左足です。
お寺で最初のうちに困ったのがこれ。
本堂で「ゴーン」と鳴らす鐘です。
正式名称は「大鏧(だいきん)」といいます。稱名寺での法事に参列された方なら、誰でも音色は聞いたことがあるはず。
綺麗に鳴らすにはコツがあり、さらに細かい連打など特殊な奏法もあります。右手で打つのに慣れるまで苦労しました。
大きな法要では、「磬(けい)」という仏教打楽器を鳴らします。これも必ず右手で打たないといけません。京都で儀式・作法の勉強をしていたときに、密かに空振りしないように練習をしたことを覚えています。
ちなみに念珠(数珠)は左手で持つと決まっているのですが、これも多くの人の利き手である右手を使いやすくするためという説があるようです。
もしも左利きでお坊さんになりたい人がいたら、ちょっとだけ苦労すると思います。
合掌