お彼岸3日目です。
稱名寺には境内墓地があるため、多くの方がお参りくださいます。
車の出入りが激しく、お線香をお求めになる方も多いので、今日と明日だけガードマンを投入し、お線香売り場を設営。
お参りが多いことは嬉しいのですが、せっかくお寺に来たのに、本堂で仏さまへ手を合わせずに帰ってしまわれる方もいらっしゃいます。
ということで、東京へ帰って来て最初のうちは本堂の扉を全開。
下駄箱や靴脱ぎ場を用意して、誰でも気軽に本堂へお参りできるようにしました。
しかし、思うように本堂への参拝者は増えません。
その理由のひとつつに、わざわざ靴を脱いでまでお参りしたくないということが挙げられるのではないでしょうか。
そもそも、本堂で手を合わせる人の多くは玄関から入る人ばかり。
それならば、靴を履いたまま外でお参りができるようにと、扉を開いたところに香炉をセットしました。
すると、手を合わせて帰る人が増加。
香炉の横にはお焼香の作法の解説を設置してあります。
築地本願寺ではお焼香の列が絶えませんし、神社でガラガラと鳴らす鐘も、つい揺らしてみたくなります。ただ手を合わせるだけでなく、何か作法や仕掛けがあると人間はやってみたくなるのかも知れません。
せっかくなので、短めにまとめた法語・法話を載せた紙など諸々を設置。多くの方が仏さまへお参りすると同時に、仏さまの教えにも触れて帰ってくださいます。
合掌