浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の奥さまである恵信尼さま。
恵信尼さまが綴られたお手紙(『恵信尼消息』)からは、親鸞聖人の素顔やお人柄をうかがうことができます。
『恵信尼消息』は、今から約100年前の1921(大正10)年に西本願寺の蔵から発見されました。
現状、10通のお手紙が一巻の巻物に仕立てられています。
冒頭の2通は娘である覚信尼さま宛ての譲状(ゆずりじょう)は、『註釈版聖典』には収録されていません。
2011(平成23)年に出版された『浄土真宗聖典 第二巻』には、現状の通りに翻刻されています。
そのため、『註釈版聖典』の第一通が、『浄土真宗聖典 第二巻』では第三通となっています。
『恵信尼消息』は、親鸞聖人の一番身近にいた方から見た、聖人の「人間像」を伝えてくれる貴重な文献です。
合掌