今年の2月にも開催しましたが、浄土真宗本願寺派の東京教区(関東地区)青年僧侶会の研修会がありました。
講題は「通夜・法事の法話」。奈良県から伝道院の恩師である花岡静人先生がご出講くださいました。
僧侶は通夜葬儀法事といった法務以外にも精進しなくてはならないことがたくさんありますが、「葬式仏教」とも揶揄されるように首都圏の僧侶の多くは追悼の場に立つ時間が多いです。
個人的にはそういった現状であるからこそ、まず間違いなくお釈迦さまや親鸞聖人がお示しくださった阿弥陀如来のご法義を学んで受け止めていく時間が大切だと感じます。
しかし、今はどんな世界でも求められるのは“聞いてすぐに役に立つ情報”。
「お経の内容を腰を据えてしっかりと学びましょう」という研修会を開いてもあまり参加者が増えないことは、主催している勉強会で分かりました。自分も元々そうだったので偉そうには言えないのですが。
まずは人を集めなければ始まらないので、とりあえず講題は分かりやすく食いつきやすそうなもの。内容はマニュアルやHow toではなく、講題から外れない範囲でしっかりと浄土真宗の本質が聞けるもの……と考えて、今回の研修会を企画しました。
無事に50人を超える参加者が集まりました。さらに新潟県や長野県からお越しの方も。
花岡先生が素晴らしいご講義くださり、とても充実した研修会となりました。
合掌