個人名刺

以前、お寺の名刺カードについて紹介しましたが、自分自身の個人名刺というのも持っています。

前に少し勤めていた仕事では、会社から支給されていたこともあって持ち歩いていましたし、名刺交換をする機会もそれなりにありました。
しかし、お坊さんには必要ないと思い、お寺では特に用意せず。

すると、ご門徒さんから「名刺ないんですか?あなたの名前を誰も知らないから、持っていた方がいいんじゃない」とのご指摘が。

確かに蓋を開けてみるとご門徒さんやお坊さんはもちろんのこと、お寺に関わる業者さんや地域の皆さん、社会人となった友人やその周りとの交流の機会もあります。

ということで、すぐに自分で名刺を作ってアドバイスをくれたご門徒さんに渡しました。

▲最初の名刺データ

「こんな普通のじゃすぐ捨てられるよ。ちょっとは工夫をしなさい」

厳しいお言葉をいただく結果に。

色々と考えた末に、印象に残る&捨てられないために、

①内容にこだわる

②素材にこだわる

③デザインにこだわる

というコンセプトで2014年から毎年リニューアルしてます。

最近は名刺入れを新しくして持ち歩く機会も増えました。ちょっと話題に上がることがあったので、今回は2017年版を紹介します。

まず最初がこちら。


これは私がお寺のご門徒さんに渡している名刺です。表はごく普通ですが、


裏にお経が載っています。凄く大事にしてくれそうな気がします。

「これってどういう意味ですか?」

と尋ねられることもあって、自然に浄土真宗を伝えることにも繋がっています。

ある他宗派のお坊さんに渡したときは、「お経を名刺に刷るなんて!」と引かれたことがあります。確かにその考えはよく分かるんですが、昔のインドでは葉っぱにお経を書いていましたし、十方衆生に説かれたお経ですから、もっと気軽にお経の言葉や教えに触れられる方がいいようにも感じます……価値観は人それぞれということで。


続いてこちらは浄土真宗のお坊さん関係の人に渡すものです。

▲2016年版は緑でした

下敷きのような素材で裏も透けるため、かなり珍しがられます。きっと簡単には捨てられないはず。教区・組・寺院番号という、同じ宗派の人にしか伝わらない情報が入っています。

最後にお坊さんやご門徒さん以外の人に向けた名刺です。


個人的な活動や仕事、あとは友達の紹介などで異業種交流の機会などに渡します。
爽やかな青/緑とシンプルなデザインで印象アップを狙ってます。残念ながら今のところ効果は全く感じられません。


ちなみにデザインは全て自作です。凝ったデザインは技術的に無理なので、とにかくシンプルに。いかにお金を掛けずに活動をしていくかが、自分のテーマです。

毎年、安く印刷してくれるところで100枚ずつ刷ってもらうのですが、後先を考えずに配ってしまうので足りなくなることもしばしば。でも余ったらそれはそれで悲しいので、誰かもらってください。

合掌

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2017年02月22日