浄土真宗の僧侶が身につける袈裟のひとつに「輪袈裟」があります。
法要出仕のとき以外に用いる、首から提げる略式の袈裟です(中央)。正式には略式畳袈裟?というらしい。
バリエーションが豊富で、念珠と同じく僧侶の個性が出る部分かもしれません。
中央仏教学院や勤式指導所といった研修期間では制服のように決められた輪袈裟があります。
また、西本願寺や築地本願寺などの宗務機関でも役職によって定められた輪袈裟があったり、「布教使輪袈裟」「特別法務員輪袈裟」「勧学輪袈裟」のように資格所持者しか身につけられない輪袈裟があったりします。
そのため、僧侶同士は輪袈裟を見るだけで「この人は○○の人だな」と分かることもしばしば。
輪袈裟は法衣店へオーダーメイドが可能。私は勤式指導所研究生課程と布教使課程の修了時に同期の仲間と輪袈裟を作成しました。
クラスメートで「クラスTシャツ」を作るのと同様に、僧侶は「クラス輪袈裟」を作るのです。
ちなみに私が今まで見た中でもっとも衝撃だった輪袈裟は、西本願寺の職員有志の方々でオーダーしたという「ガンダム輪袈裟」。緑の「ザク柄」がジオン軍、青が連邦軍だそうです。
合掌