お寺に子どもがお参りした際は、お菓子を配っています。
最近は値段が手頃なので有楽製菓の「ブラックサンダー」というチョコレート菓子を渡しています。
ちなみに『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』というお経の中には、雷という言葉が3回でてきます。
法雷(ほうらい)を震ひ、法電(ほうでん)を曜(かがや)かし、
「仏さま(ここではお釈迦さま)の説法は雷鳴がとどろいて、稲妻が走るようである」
〔仏の〕梵声(ぼんしょう)はなほ雷(いかずち)の震ふがごとく、八音(はっとん)は妙(たえ)なる響きを暢(の)ぶ、
「仏さまの声は雷鳴がとどろくようであり、すぐれた徳をそなえている」
なほ重雲(じゅううん)のごとし、大法(だいほう)の雷(いかずち)を震(ふる)ひて未覚(みかく)を覚(かく)せしむるがゆゑに。
「お浄土に生まれた菩薩の功徳は厚い雲のようだと説かれている。なぜなら、雷鳴をとどろかせるように法を説き、目覚めていない人々の目を覚ますからである」
以上のように、仏さまの教えが広く響き渡る様子が雷に譬えられています。
他にも仏法は煩悩の闇を打ち破るという点も、稲光が闇を切り裂くことと重なります。
教えを聞く者が強い衝撃を受けて目を覚ますといった性質も雷に似ています。
また、『平家物語』などに出てくる「電光朝露(でんこうちょうろ)」という日本語があります。
「稲妻や朝の露のように人生ははかない」を表した言葉です。蓮如上人も用いています。
話が逸れました。バレンタイン限定&東京駅限定で「黄金なブラックサンダー」が販売されているのを発見。
「フランス産ブロンドチョコレートを使用した、ブラックサンダー初のフレーバーが登場!黄金色に輝くキャラメル味です」と紹介されています。
「金」という言葉は経典や聖教に多く用いられます。他の金属と違って熱・湿気・酸素によって変化しないことや、美しい輝きを持っている金の特質は、仏さま功徳を表すためにピッタリです。
浄土真宗のお寺の本堂やお仏壇は金箔がふんだんに使われています。視覚を通じて経典に説かれる極楽浄土の様相や、仏法が説く真実の普遍性、阿弥陀如来の眼差しなどを味わうための手助けとなります。
金箔は基本的に漆のうえに押していきます。煩悩の中にこそ仏さまの慈悲が響くということに重なるように思います。
合掌