お寺のポスターや勉強会のチラシを作るときの話です。自分は美術やデザインに疎いのでつい適当に作ってしまいます。
ただ、個人的に字の形……フォントだけは興味があって何かと気になります。
毎年、浄土真宗本願寺派のお寺には西本願寺の行事予定が掲載されたポスターが届きます。
見たときに「おっ」と思いました。なぜなら、自分が好きな「A1明朝」という書体が用いられているからです。
「A1明朝」は、モリサワ最初期から長く愛されているオールドスタイルの明朝体です。漢字のゆったりとしたカーブと、かなの優美な表情が生み出す独特の味わいが特徴です。
デジタル書体化にあたって、画線の交差部分に写植特有の墨だまりを再現するなどし、やわらかな印象と自然な温かみを感じさせる新しい書体として生まれ変わりました。
可読性にも優れているので、ニュアンスを活かした大きな見出しから本文まで幅広く活用することができます。
マニアックな話ですが、墨だまりと温かさを感じさせる雰囲気がなんとも言えません。
昔から本当にいろんなところで見ます。最近だと『君の名は。』で用いられてことでご存知の人も多いでしょう。
ついつい使いたくなるかっこいいフォントです。
合掌