布教団総会

首都圏の布教使は「東京教区布教団」という団体に所属します。


年に1度のある総会では、布教団の会計報告や活動報告が行われます。


同時に研修会も開催。今回のテーマは「初めてのご縁の方に対する法話」でした。

私は現代において大切なのは、「家単位」や「都市単位」ではなく「個に対するアプローチ」と考えています。
ある程度の方向性や言いたいことは分かるものの、多様性を無視して「初めてのご縁の人」と括ってしまうのは非常に危ないのではないでしょうか。
自分自身も会社の研修会や学校など、完全なるアウェイな状況で話す機会がありますが、意見を聞けば聞くほど、「初めてのご縁のAさん」と「初めてのご縁のBさん」はまったくの別人であることを感じます。

今後は宗門としても力を入れたい分野のようです。方向性ややりたいことは分かるのですが、ただ漠然と「初めてのご縁の人」という姿形がなければ顔も見えない対象を相手にすることは徒労に終わりかねません。
そもそも、すでにお寺とご縁がある人たちが本当に仏法を拠りどころにしているのか?という課題もあります。
いずれにしても「なぜ、できないのか」「どうしてダメなのか」ではなく、「どうすればできるのか」「何をやれば達成できるのか」を主眼に置く必要がありそうです。

合掌

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2018年04月17日