6月7日(木)に首都圏の青年僧侶による布教大会を開催します。
今回もチラシ作成を担当しました。
今までも自分の勉強会用にコツコツとチラシを作っていましたが、せっかくなら見栄えのいいものを作りたいものです。
しかし、独学では限界があるのでデザインの仕事をしている人を友人に紹介してもらい、色々と聞いてみました。
デザインはセンスがないと成立しないと……と思いきや、「揃える」「余白」「ジャンプ率」など、ある程度は見栄えがよくなるルールが存在するそうです。
「プロとアマの大きな違いは分かりますか? 良いものが、どうして良いのかを説明できるかどうかなんですよ」
と教えてもらいました。なるほど、これはどの世界でも同じかも知れません。
例えば、歌を聞いて「良い歌だ」と聞くだけの人と、「この歌が良く聞こえるのは、あのテクニックを使っていて、そのコード進行で……」と説明をできる人で違い目があるのでしょう。
さらにいえば、「こういう風にすれば良い歌になるんだよ」と人に教えることができる人が先生と呼ばれます。
もちろん、デザインも歌もルールや法則では計算できません。まったく計算せずに素晴らしい作品を生み出す人も多く存在しますし、アマチュアであっても奇跡的に名作を生み出すことだってあります。
「確かにそうなんです。でも、そこにはプロとアマにはもうひとつ違いがあって、“一発屋”じゃプロ失格です。
求められたら、ある程度のクオリティのものを何度も送り出せて初めてプロなんですよ」
確かに、良い話とは何かを分かっていて、それを人に説明したり教えることができるお坊さんは、いつ聞いても良い話をするプロのお坊さんであることがほとんどです。
何事にも「良いもの」には「良い理由」があって、そこには法則があると考えると、自分のように感覚やセンスが劣っている人間にも活路が見えてきます。
合掌