ピアノ弾き語りシンガーソングライターである日食なつこさんのライブを、6月30日(日曜日)に稱名寺の本堂で開催することになりました。【詳細】
先週から始まった全国のお寺を巡るワンマンツアー『欄干(らんかん)わたり』の最終公演です。
当初、予定をしていた会場が変更となったそうで、少し前に知り合いから
「日食なつこさんのライブ会場となる東京のお寺を急いで探して欲しいと言われています。
6月30日(日曜日)の18:00から150名を収容できるお寺です。稱名寺さんはいかがですか?」
と、ご連絡がありました。
日食なつこさんファンで元々CDも購入している自分としては願ってもない機会ですが、お寺は住職の所有物や財産ではありません。
護持発展に尽くしてくださる門信徒(檀家)の皆さまの共有財産であり、人生を根底から支える仏教(特に浄土真宗)の教えを伝え弘めていく聞法の道場がお寺です。
私の一存では決められないため、家族や役員さんに相談しました。
「どうして関係のない人に私たちが護ってきた大切なお寺の本堂を使わせるんですか?」
「最近の御朱印に関するニュース知ってます? 神仏に敬意を払わない人や仏教に関心のない人をお寺に集めて意味あるんですか?」
といった厳しい反対意見が出たものの、概ねはご賛成くださり、幾つかの条件を満たせば許可をいただけるとのこと。
先日、プロモーターの方と日食なつこさんのマネージャーさんがお寺までお越しくださいました。
諸々のご事情が重なって、かなり切羽の詰まったご様子です。
昔はよく自分も音楽ライブに出向いていましたが、表には出ないこうした方々のご苦労の上に興行が成り立っていることを改めて気付かされます。
引き受けたのはいいものの、「稱名寺の本堂に150名も入るのか……」と不安が過ぎります。
これまでも法要やイベントで多くの人にお参りをいただいたものの、多くても100名弱。
ひとまずは、参加者の皆さんが座る150枚の座布団を頑張って調達します。
合掌