十劫

今年も永代経シーズンに入りました。


同じ文京区内のお寺の法要へ出勤。


こちらのお寺では法要前にご法座があります。


ご講師は龍谷大学実践真宗学大学院の教授である大阪府の葛野洋明先生です。

ここにいらっしゃる仏さまはいつから待っていてくださいましたか?

このお寺が建ったときからでしょうか?

私がこのお寺に来るのが決まったときからでしょうか?

そうではありません。

という私たちには計り知れない昔に仏さまとなって、いま私がこうして手を合わせて頭が下がるその日を「今日かな?」「明日かな?」と、遥か昔からお待ちくださっていたのではないでしょうか。

そう思うと「なんまんだぶ、なんまんだぶ……大変お待たせいたしました」と喜ばせていただいております。

と、親鸞聖人のご和讃である

弥陀(みだ)成仏(じょうぶつ)のこのかたは
いまに十劫(じっこう)をへたまへり
法身(ほっしん)の光輪(こうりん)きはもなく
(せ)の盲冥(もうみょう)をてらすなり
阿弥陀仏は仏となってからすでに十劫の時を経ておられる。さとりの身から放たれる光はどこまでも果てしなく、迷いの闇にいるものを照らすのである。

からお取り次ぎくださいました。

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2019年04月08日