お寺の世界は意外と体育会系です。
例えば、先輩と食事に行くと9割の確立でご馳走していただきます。恐縮以外の何者でもありません。
最初の内は「いえいえ!悪いですから!」と意地でも払うようにしていました。
ところが、「先輩の厚意を無駄にしてはいけない」とご指摘をいただいたため、現在はなるべく素直にご馳走していただくようにしています。
だからといって、「奢られて当然」のような態度は御法度。会計の際には必ず財布を準備して、払う意志がある態度を示します。
お店から出たらお礼を言い、別れてからお礼のメッセージを送り、次に会ったときには最初にお礼を告げます。
その時には決まって先輩は言います。
「自分も先輩に奢られてきたから、後輩に奢っているだけだよ。だから君に後輩ができたら奢ってあげてね」
受けた恩を相手に返すの「恩返し」ではなく、
受けた恩を別の人へ送る「恩送り」です。ここには仏教的な精神を感じます。
といっても、これは社会人の誰もが通る当たり前のマナーかもしれませんし、反対にこうしたやり取りに煩わしさを感じる人もいるでしょう。
浄土真宗は「報恩感謝」の宗教です。
仏さまをはじめとした多く方々から賜った「ご恩」を「返す」のですはなく、「恩に報(むく)いる」生活を大切にします。
返しきることのできない大きな「御恩」に出会うところに、お礼を申すことのできる「おかげさま」の人生が恵まれるのです。【参考】
合掌