私たちは幸せを求めて日々を過ごしています。
幸せの形は、例えば「家内安全」「無病息災」と表わされてきました。
「健康で長生きしたい」
「争いごとのない平和な暮らしをした」
これは時代を超えた願いでしょう。
しかし、残念ながら、実現は難しいです。
もし、一部が実現したとしても、私の幸せは他人を幸せにするとは限りません。
私が試合に勝ったら、相手は負けるということはもちろん、私の病気が治るということで、他の病人を羨ましがらせることもあります。
ここで気付くことは、「人間の幸せには限界がある」ということではないでしょうか。
阿弥陀如来の願いは、私たちが願う幸せを超えた広くて大きな世界──さとりの世界から、私が幸せを感じていようと、感じていなかろうと、喚び続け、支えてくださいます。