レーザー

お寺の本堂のお給仕をしていて困ることがあります。


「中心線について」です。


宗教空間である本堂は、仏具を左右対称に美しく並べたいものです。


そのためには、まず中央にある「ご本尊」や「香炉」を縦一列にキッチリと並べなければいけません。


本山・西本願寺は見事に中心が揃い、左右対称にお飾り(荘厳|しょうごん)が整っています。
法要・儀式を担当する「式務部」「御堂衆(みどうしゅう)」の中でも、本堂内のお給仕をする承仕(じょうし)の巧みの業(わざ)です。


稱名寺は本堂の構造が特殊な上に、ひとりで荘厳を整えます。
さらに、大雑把に仏具を置いてしまうので、掃除や荘厳替えで仏具を動かした後に読経をしていると、「あれ、なんか中心線がズレているような……」とモヤモヤすることもしばしば。


あらかじめ中心線の目印を卓につけるお寺もあるそうですが、そもそも設定した目印がズレてたら終わりなので、どうしようか悩んでいました。


そこで、建築関係の友人から教えてもらった「レーザー墨出し器」を導入。


建築現場で水平や直線をとるときに用いる道具だそうです。4,000~5,000円くらいで購入できます。


レーザーが正確な直線を出してくれるので、そこに合わせて仏具を配置。お給仕のクオリティが向上しました。


邪道な方法ですし、最後は自分の目で調整が必要ですが、同じような悩みをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。

合掌

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2019年08月30日