「お寺を盛り上げるために、毎年ひとつは新しい技術を身に付けよう」
と、ここ数年はいろいろと研鑽をしています。今年はカメラを勉強中。本を読み込んで実践あるのみです。
結果、さまざまな人脈が広がり、仕事にも繋がりました。
ところで、カメラには「写真を撮って終わり」ではなく、パソコンで画像データを納品用に仕上げる「レタッチ」「現像」という作業があります。
私たちが街中や雑誌で見かける広告写真は、ほぼ確実にこの作業を経ているでしょう。
写真を本格的に勉強するためには、この作業も勉強しなければいけません。
「撮った写真を編集するなんて邪道ではないか」と考えていたのですが、プロカメラマンから、
「撮影しただけのデータは、人間が見たままの実像ではない。あくまでそのカメラのメーカーが決めた表現に任せただけ」
と教わりました。
例えば、「綺麗な景色に感動してスマートフォンで撮影してもイマイチ……」という経験はないでしょうか。
「実際に会うと素敵な人だけど、写真うつりが良くない」といった話も同様です。
カメラで撮ったデータは、あくまでもカメラの性能が決めた絵です。実際に人間が目で見ている世界とは異なります。
「レタッチ」「現像」とは、この差を埋める作業といってもいいのかもしれません。
人間が目で見ている世界が確かとは限りませんが……。
もちろん、「レタッチ」「現像」によって、敢えて人間が目で見ている世界と異なる絵を創り出すこともできます。
合掌