稱名寺の報恩講法要の前日となりました。
浄土真宗の宗祖である親鸞聖人のご遺徳を偲びつつ、親鸞聖人が明らかにされた浄土真宗の教えに出遇うご縁です。
平たく言えば「親鸞聖人の法事」といっていいでしょう。今回で758回忌。
「報恩講」とは、「恩に報いる集まり」ですから、「親鸞聖人ありがとうの会」といってもいいのかもしれません。
ところが、会ったことも話したこともない、親戚でもない鎌倉時代の僧侶の法事を執り行って何をお礼するのでしょうか。
それは──苦悩の「私」が、迷いの世界を超え出る「阿弥陀如来のすくい」という浄土真宗の教えを明らかにしてくださったこと──に対してお礼を申し上げるのです。
いろいろとある稱名寺の行事の中でも、もっとも準備が大変であり、もっとも大切な行事です。
合掌