日本では近年、宗教が紛争の原因になっているのではないかという疑問や批判が広がっています。
しかし実際に宗教が紛争の第一原因となることは少ないです。
紛争が起こると宗教が対立を強める方向に働くということは確かにあるかもしれません。日本もいろんな宗教が平和的に共存している国といえます。
ただ、違う宗教の人が住んでいるというだけで紛争になることはありません。そういう意味では原因とは言い難いです。
多くの宗教は生活全体、あるいは人びと全体をまとめていますから、宗教が違うということだけではなくて、生活の仕方が違います。
礼拝とか教義という宗教だけで社会が結びついているのではなくて、生活全体で結びついています。
とはいえ、宗教が悪用されないように気をつけなければなりません。