布教使課程で勉強をしていた時に、兵庫県の播州赤穂地域のお寺へ実習で赴きました。
実際にご門徒さんたちの前で話すだけでなく、終了後には意見交換タイムがあります。
「標準語がキツ過ぎる!!聞いてられへん!!」
と貴重なご意見をいただきました。
首都圏で生まれ育つと、身につくのは標準語です。さらに東京都心部でも下町・山の手の一部地域では、早口で子音が強く、独特のアクセントのある「東京弁」という方言を用います。
大学時代に周囲から「おかしい」と指摘され「東京弁」は直しましたが、法話で標準語までキツいと言われると……。
しかし、言われてみれば「バカ」よりは「アホ」の方が親しみが持てますし、「大変だ」よりは「大変や」の方が柔らかい気がします。
「標準語」にそこまで拘りはないので、それ以降は少しアクセントを変えたり、方言の柔らかい表現を取り入れるなど工夫をするようにしています。
お陰でキツさは和らいだと思うのですが、今度は東京の友人から「話し方が変」と指摘されるようになりました。
再び調整を重ねた結果、話し方が直らないままに抑えていた早口が復活……。自分の身体であっても思い通りにならないものです。
合掌