夜中に友人から「ワールドカップの日本戦を観よう」と連絡があり、スポーツ中継をしている近所のバーに行きました。
文京区は繁華街ではないので、人も少なくゆったりとした雰囲気。
「ポーランド戦の最後のパス回しはどう思いますか?」
隣に座っていて仲良くなった学生グループのひとりが聞いてきました。
決勝トーナメント進出のために日本が消極的なプレーをしたことが批判されているそうです。
私はサッカー通ではありませんし、そもそも該当試合を観ていなかったので、答えようがありません。
ただ、仮に日本が積極的なプレーをしていたとしても、「どうして時間稼ぎをしないんだ」「決勝トーナメントに行けなくなったらどうするんだ」と批判があったろうし、
万が一、それで予選リーグを敗退していたら、「あの状況ではパス回しに徹するべきだった』『積極的なプレーと無謀なプレーは違う」ともっと叩かれてたのではないでしょうか。
人間は誰もが自分の価値観でしか物事を判断できません。
10人いれば10通り、100人いれば100通りの考え方があり、相容れないのが当たり前です。
お経の中にも私たちの住む世界が「五濁悪世」と説かれているように、何をやっても文句は出ます。
万人が納得する結末はないので、各々が受け止めたいように受け止めればいいのではないでしょうか。
──そんなことを学生たちに諭していたら、
「国際的な批判も大きく、そんなに簡単に割り切れる問題ではない。サッカーを舐めるな」
と猛反論を受けました。
やはり私たちの住む世界は「五濁悪世」のようです。
合掌