お盆5

お盆について調べていたところ、第8代宗主の蓮如上人の『御文章(帖外)』に次のようにありました。

文明十歳初春下旬之比より、河内国茨田郡中振郷山本之内出口村里より、当国宇治群山科郷之内野村柴の庵に、昨日今日と打過行程に、はやうら盆にもなりにけり。依之無常を観ずるに、誠以夢幻の如し。然而今日までもいかなる病苦にもとりあはず。されども又いかなる死の縁にかあひなんずらん。〈『浄土真宗聖典全書5』p.374〉

末尾に「丁時文明十年うら盆会筆の次に書之訖」とあるため、蓮如上人が64歳の盂蘭盆のときです。


「この世界の無常なる有様は夢幻のようです」と始まり「これまで病気にかかることはなかったものの、明日にはどうなるか分かりません」と続きます。
その後は「人間は水の上に浮かぶ泡や風前の灯火のようなものであり、願うべきは後生の一大事です。栄えている人であっても、無常の風が吹けば身体・生命・財産は失われます。この道理をよく理解して、後生を深く願いましょう。修行をすることは凄いことですが、末代の私には叶いません。だからこそ阿弥陀如来の他力本願を一向に聞き受け、信心決定して不退に入り、仏さまのご恩に報いるため、いつでもどこでもお念仏を申しましょう」とあります。


お盆の時期に書かれてはいるものの、お盆については何も触れていません。

蓮如上人の誡めを子どもたちが記した『兄弟中申定条々』には、お正月や五節句、名月などさまざまな行事について「やるべきでない」とか「簡素化しなさい」と書かれています。

お盆については特に書かれていませんが、同じように考えていたのではないでしょうか。

合掌

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2018年07月13日