ブロガー

昨日、「めぐみの参拝」について少し触れましたが、調べていると次のような文章を見つけました。

先日の会議で、「子どもの育成のためにもっと積極的に七五三等の節句を取り入れた方がよいのではないか」という意見が出ました。

節句は本来、「邪気をはらったり、出世を願望したりなどの凡夫の情に即した行事」です。

一方で「感謝の参拝等、浄土真宗的な意味づけをすればよいのではないか」という意見もありました。

蓮如上人は1499年3月25日に亡くなられています。それから1ヶ月して蓮如さんのお子さんたちが集まって、蓮如さんの誡めを残した『兄弟中申定条々』という文章をのこしています。

『兄弟中申定条々』―
九月九日祝、秋あわせの停止、すすはきの祝停止、年始御祝者餅二種、正月節大儀奔走者無益、五節供、朔日、名月、猪子等停止

要するに「邪気をはらったり無益な祝賀行事にうつつを抜かすな」ということです。

それぞれの人の考えによるところですが、地域性や時代性もあります。
節句などは、病期で子どもが多く死ぬ昔の文化です。ですから、本当に邪気をはらうために行ったものだと思われます。

現代の節句の行事は、バレンタインデー同様の「遊び」の部類といっていいでしょう。
「だからやればいい」というのではありません。
しかし、人間関係の結びつきの中で、遊びの果たす役割は昔に比べて大きいです。
浄土真宗のみ教えに照らし合わせて感謝の集いとして行うのは、むべに避けるものでもないでしょう。

築地本願寺では「めぐみの参拝」として、奨励しています。

千葉県柏市にある西方寺のご住職のブログから引用させていただきました。


個人的にファンなので毎日チェックしているブログのひとつです。


ちなみにいつもお世話になっている息子さんのブログも充実しています。


その従兄弟のお寺のホームページの更新率も驚異的。凄い一族です。


一方で僧侶の業界全体を見渡すと、非常に狭い村社会のため、保守的な人も多く情報発信に熱心な人はあまりいません。

できれば有益な情報は発信・共有していきたいものですが、なかなか難しい現状です。


同じ東京の中央ブロックに所属していて、いつも良くしてくださる西岸寺の伊藤副住職も最近ブログを書いていると聞いて、読むようにしています。
お寺の出身ではなく、一般の企業で40代半ばまで勤務し、そこから1年半で得度・教師・布教使を取得した凄い人です。

合掌

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2018年10月03日